ねこしかにっき

大学生の日記です。さまざまな出会いと出来事と思いの記録です。出会った人々を印象で動物で例えています。ご了承ください。

締め切った窓

 

宅街をあるいていても、面白くはありません。

 

人は見かけないし、締め切った窓ばかりで、なんだかさみしくなります。

 

昔だったら、どうだったろう。

冊がなくて、縁側がどこの家にもあれば、

賑やかな光景が日常に生まれるのかな。

 

なんて考えますが、人に会うのは面倒なので、なるべく人と会うことを避けている自分もいます。

 

人に会わなければ、何にも惑わされなくて済みます。

 

 

 

その原因には、やはり

 

他人には僕のことをいい人として捉えてもらいたい

気持ちがあるからでしょう。

 

だから、話すときは、相手の心に入りこみます。

 

そして話している私を俯瞰してみるのです。

 

 

『この人笑ってる』『面白そう』『無害な人だ』

(人のこころなんてわからないのに)

 

 

そして僕の心に戻れば、恐怖でいっぱいなことに気づきます。

 

相手と別れたあとも、反省に追われます。

 

結局、人と会うことが苦痛になります。

 

 

 

 

 

でも人は好きな人とはもっと話したいし、笑っていたい。

 

いろんな人と幸せになりたいです。

 

だから締め切った窓を解放する必要があります。

 

でも毎朝、鍵を開けようとするところで体力を使っちゃいます。

 

そしてがっちり窓は締め切ったまま、また人と笑うのです。

 

息が詰まりそうです。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 


ある一軒家を通り過ぎる前に

 

真っ白な猫が窓際に座って、外を眺めているのが見えました。

 

その猫は締め切った窓の奥で無表情でした。

 

路を歩く僕のことを青い瞳で追っていました。

 

 

とても愛らしかったです。

 

 

 

窓はだれにも開けられません。

猫ちゃんはその安心感のおかげか、姿を現してくれました。

その一瞬だけでも幸せになれました。