ねこしかにっき

大学生の日記です。さまざまな出会いと出来事と思いの記録です。出会った人々を印象で動物で例えています。ご了承ください。

月のネオン

オーストラリアに行きたいという夢ができました。

その夢のために資金調達を図ろうと

バイトを急増させました。

 


昨日は単日バイトと通常のバイトを掛け持ちし

12時間働くという暴挙をしてしまいました。

 

 

そのせいか、今日は怒涛の18時間睡眠をしてしまいました。

起きたのが18:00、

寝すぎで頭がずきずき&罪悪感で

「今日の夜は寝れないの」を言い訳に

酒を嗜もうと財布だけを持って家を飛び出しました。

 


秋のような、それか秋の蒸し暑く薄暗い河川敷を

歩いていると、きれいな月が光っていました。

ぼんやりとした月は文字が書かれていました。

 


目を凝らすと月光はビルの額についていました。

気付けば、レストランの広告ネオンが光っているだけでした。

 


そのまま歩いていると、河川敷の広場で

阿波踊りの練習をしている男性がいました。

激しくおどる男性を横目に

18時間睡眠で夢見心地な僕は恐怖心などありませんでした。

今考えれば、薄暗い夕方の河川敷で阿波踊りなど

一人で踊る人がいるであろうはずがありません。

よくわかりませんが、何かに逃げていたような気がします。

たぶん虫です。

 

 

 

スーパーにつく直前の住宅庭には、

ハイビスカスのような花が咲いていました。

朝顔のようでもありましたが、

花びらがふっくらと柔らかく反り返っていました。

「官能的…」

 

 

 


そう思うのは、僕のおかしさなどだと気付き、

スーパーではより多いお酒を買いました。

 

 

 

 

 

 

主観で世界が変わるのなら、

この世界はもっと暗かったはずです。

この世界を明るくするのはだれだ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつだ!!!!

 

 

 

 

 

 

お酒を飲みすぎで、コンビニで黒ウーロン茶を買いました。

蛍光灯

あなたはいつも暗い顔をしているから

いつもひどいことをしているように思える。

でも本当にそうとは思っていないよ。

 

 

あなたは戦っていて、

別に何も意識なんてしてはいない

ただ、考え事をしている心が

そのまま顔にでているだけ。

 

 

あなたはいつも何かと戦っている。

蛍光灯に虫が寄って

音を立てずに死んでいく。

時間も過ぎていく。

 

 

あなたの顔を蛍光灯で照らしてみる。

私にしかみえないから、

大丈夫だよ。

 

 

 

愛くるしい時間

元に帰省して何日間か経ちました。

 

僕の地元は山に囲まれ、空気が澄み、稲穂が風で揺れています

 

もう、田舎すぎています。

でもそこが僕の地元の好きなところです。

 

 

 

 

 

高校時代、通信制だった僕は

 

他の高校生よりも圧倒的に時間を持て余していました。

 

その時間にいろいろすることができましたが、

 

一番記憶に残っているのは、散歩です。

 

 


変哲もない、いや、変哲のなさすぎるただの田舎道を

僕は毎日歩いていました。

今思えばよく飽きずに続けたなと思います。

 

 


でも、その時間に僕は

 

僕の、身体や価値観や時間を超えた魂や

 

自然の中にいる僕自身のありのままを

 

ひとつひとつ知っていきました。

 

焦りと自己嫌悪とやらに、毎日脅かされる日々ではありましたが、

 

それがこころの薪となって

 

僕を無我夢中で歩かせたのかもしれません。

 

 

 

↑ うらやましー

 

 

いま、飼い犬が、

 

僕のベッドの上で静かに寝息をたてています。

 

焦りも不安も、当時とは内容は変わっただけで

 

相変わらず僕の眠りを邪魔してきます。

 

でも静かに静かに過ぎていくこの時間が

 

いまは愛おしく感じます。

 

 

 

 

散歩はすきです。

 

でも、高校時代の道はもう飽きました。

 

今は好きな道を、自分で選んで歩んでいます。

 

僕は変わり続けています。

 

ちょっとした旅 —諏訪—

野の諏訪に旅行しました。


いろんな人とお話をして、

 

たくさんの収穫を得ました。

 

諏訪湖

 

 

僕の性分で、人間関係には臆病にはなりますが、

 

一期一会の出会いには心躍るものでした。

 

 

 

 

僕が今いきてて楽しみにしていること。

 

そして生きる希望になっているのは、

 

 

 


たくさんの縁がまっていることと

 

幸せな瞬間をせつなく味わうことと、

 

好きな人に思いをめぐらすことでしょうか。

 

 


旅にはそのすべてが含まれていて、

 

僕はその至福を吸収しきることはできませんでしたが、

 

この人生を生きる肥料となったことは間違いないと思いました。

 

 

 

 


「この人生をどうしましょうか。」


そう自分自身に問いかけたときに、


ちょっとした旅が、僕に生きる余裕を与えてくれると知りました。

 

 

 

くろねこさんの藍色の瞳

猫さんとマックに行った。

後輩なのに、2つも歳がちがうのに、

彼女の空間に呑まれて、

僕は小さな声でずっと喋った。


彼女は、僕の言葉で笑ってくれて

僕の言葉を褒めてくれた。

ずっとなにかを求めてきた僕の心の疲れを

彼女が優しく慰めてくれた。

 

黒猫の笑顔は不思議で、せつなかった。

藍色の瞳が、僕をからかうように見つめていた。

僕は眼を反らして、将来を見た。

不安だらけですぐに目を反らした。

 

 

夜道の花は頭を垂れて、

彼女に向かって静かにおじぎしていた。

バス停で彼女を見送った。

「恋人っている?」

彼女は、そのバスの行先に戸惑っていて

スマホで確認した後、急いでバスに乗り込んだ。

 

『さっきはなんていったんですか?』

『忘れちゃった笑』

 

僕は嘘をついた。

 

 

君は魔女のほうきに乗って空を飛ぶ黒猫。

僕は地面に座ってぼんやりみてる。

いつか、僕も翼を手に入れて、

君に追いつくことができたら。

僕は薄汚い猫だけど、

きっと翼をつくるんだ。

 

人生は回転寿司

 

 

だちと飲む約束をして、徒歩で駅に向かっていました。

 


歩いていると、杖をつき、チャップリンの歩き方をしたおじいさん

 

 


僕の目の前を通り過ぎていきました。

 

 

 


チャップリンおじいさん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

は次第に駅に近づいていきました。

 

 


人通りが多くなってきたのを感じながら、

 

 


目の前には少年が僕と同じ方向へ歩いていました。

 

 


後ろ姿でしたが、白タンクトップに半ズボン、帽子をかぶって

 

 


ウォーキングをしているようでした。

 

 


その少年をみてると、彼は帽子をとって汗を拭い、

 

 

白髪薄毛頭をハンカチで拭っていました。

 

 

よくみれば、後ろ姿が少年に見えたただのオジサンでした。

 

 

 


「後ろ姿少年おじさん・・・」

 

 

 

 

 

 

 


だちと会うまで時間が余っていたので、

 

 


涼みがてらスーパーに行き、

 

 

マスクが家にないことを思い出して

 

 

箱マスクをレジに持っていくと

 

 

 


レジ担当には金髪姉さんが待ち構えていました。

 

 

 


箱マスクにテープを貼った彼女は、ポイッと僕に投げるように渡しました。

 

 


「おっ」と思いながら、500円を出すと、

 

 

「500えん・・・」

 

 

といって黙り込み、

 

 

ハッとして僕をちらっと見て、

 

 

何か申し訳なさそうに、その後はお会計してくれました。

 

 


「悩み疲れ金髪姉さん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

くなった駅前には、キャッチの男たちがうろついていて、

 

 


客寄せをしているガールズバーお姉さんたちが、

 

 


通り過ぎていく客を、流れてくる回転ずしのように見ていました。

 

 

 


「やっぱ東京はせわしくて、たくさんのネタがあるなー」

 

 

 

その夜、友だちと楽しく飲みました。

そのネタは話題に出ないまま、どこかへ消えていきました。

 

ふくらむ煩悩

 

院帰り、ミスタードーナツを見つけ、


「2つだけかおー」


と思って入ったはずが、気付けば4つ買って


家に帰ってペロっと食べてしまいました。

 

 

 

 


『なにしてんやろおれは』

 

 

 

 


そう思って、通り雨の不安定な気候で蒸し暑いなか、

 


徒歩で少し遠めのスーパーにいきました。

 


野菜とお肉だけを買うつもりが、お店を出たあとのマイエコバックには、

 

 


缶ビールが二缶入ってました。

 

 

 

 

 

『なんなんだろう、おれは』

 

 

 

 

 

 

そう思いながら、蒸し暑い河川敷を歩いていると、

 

 


急に雨が降ってきました。

 

 

ですが、ちょうど橋の下で雨宿りができました。

 

 


そこには同じ通り雨を食らった人たちが4人ぐらい雨宿りしていました。

 

 

 

 

橋の下に、


自転車おじさんが三人、ランニングお兄さんが一人、買い物帰りの僕。

 

あぁ、男たちのみ。

 

 

 

 

 

 

気付けば僕は運命の出会いを想像していました。

 

「雨ですね」


「そうですね」


「ここら辺にすんでいるのですか?」


「はい。あなたもですか?」


「はい。偶然ですね」


そう言って彼女は微笑むのでした。

 

 

 

 

 

『なにしてんのおれは』

 

 

 

 

 


雨が止んだので、荷物を持って再び歩き始めました。

 

 


途中で、一緒に雨宿りしていた自転車おじいちゃんが

 

 

ゆっくり僕を追い抜きました。

 

 

 

 


なんとなくゆっくりと過ぎていった夏の一日でした。