ねこしかにっき

大学生の日記です。さまざまな出会いと出来事と思いの記録です。出会った人々を印象で動物で例えています。ご了承ください。

はじけたグレープフルーツ

友のドーベルマンに「子どもは好きか」と聞かれました。

僕はそれにうまく応えられませんでした。

 

 

子どもは日本の、また世界の宝である。

彼らを護ることが、世界の未来を護り創造していくことへつながる。

だから、子どもは僕にとっても宝である。

 

そう確信しています。

 

 

でも、好きかどうかは別のお話。

 

彼らと話すと、僕の腹黒い部分を、その純粋な眼で見透かされている気がして緊張を通り越して恐怖します。。

 

 

は先日、駅前でチラシ配りのアルバイトをしていました。

一緒に作業をした女友だちは、可愛らしく愛嬌もいいので、チラシもどんどん人へ渡っていきます。

 

 

一方僕は、人前に立つのも苦手なので、手にしたチラシは人に渡せることもなく、

僕の手汗でどんどん萎れていきます。

 

 

「愛嬌が大事だよ!」

休憩中、その友だちはいうので、

再び始めるときは、自分がディズニーのキャラクターになったつもりでやりました。

 

 

そしてはじめに僕と目があった、お母さんと手をつないだ女の子。

僕は笑顔で、手を振って、人気キャラクターなりの愛嬌を伝えました。

 

そうすると、女の子はかわいい笑顔で手を振り返してくれました。

 

 

というのが、僕の理想でした。

 

 

女の子が僕の愛嬌に気づいた途端、苦酸っぱい顔をして、顔を反らして行ってしまいました。

 

 

彼女のなかで、きっと僕は、見てはいけないものとして

記憶されているのかもしれません。

 

苦酸っぱい思い出です。

 

 

僕は彼ら彼女らにとって、見てはいけないものになったとしても、

それでも、その可愛らしい瞳を、ひた待つ希望を、

見えないところで守り支える大人でありたいです。

 

 

 

それにしてもあの女の子の表情は忘れられません。

 

もしかしたら、苦酸っぱい顔をした理由は、久しぶりに行ったおばあちゃんちで食べた

グレープフルーツの小粒が歯に挟まっていて、僕を見た瞬間にその実が弾けたのかもしれませんね。

 

いや、そうであってほしいです。