衝撃の事実
先日、友だちのカンムリワシ(仮称)が僕の部屋に泊まりに来ました。
大学生の傍ら、モデルを目指している彼は、
それだけでも珍しいですが
あっさりしてそうで天然でも、実は繊細な彼を
僕は現代日本における天然記念物だと思ってます。
チューハイを一缶だけ乾杯し、簡易的な布団に並んで寝た僕らは
暗闇の中でかつての修学旅行の夜のように、互いにお話が止まりませんでした。
そこで彼が言いました。
「お前、女好きだよな」
めっちゃびっくりしました。
まさか俺が…なんて考えてしまったのです。
僕が思う女好きというのは
浮気性で、自由奔放で、いろんな女性に手をかける男にしか当てはまらないものだと思ってました。
マイナスイメージが僕の頭にあったので、なおさら衝撃的だったのです。
「俺が!?」
「だって好きになったら、よく告白してるじゃん。すげいと思うけどな」
そう言ってくれました。
彼は僕が長らく彼女いないことも、何回もの告白に敗れ、
痛い思いをしているのも知っています。
どうやら彼は、悪い意味で言ったのではなく、
めげずに何回でもチャレンジする僕の愛の根性を褒める意味で
「女好きだ」と言ってくれたみたいです。
まあ、でも。
普通の意味でも、
間違ってはいないよ。
いや…このままで本当にいいのかな。