兄の心
土日に兄が、地元から東京にいる僕に会いに来てくれました。
ただそれだけなのですが、
僕にとっては時の経つ速さと、
人は歳と共に変わっていくことを実感しました。
兄は僕にとって「影響を及ぼす人」でした。
今の僕の好きな音楽性や好きなスポーツ、
他人との接しかたももしかしたら影響を受けているのが兄です。
僕が大学生で、兄は社会人なのですが、
互いに「おとな」の域へ入ろうとしています。
はじめて二人だけで盃を交わし
酔いが回って赤くなった兄の顔は、
僕のこどものころ大好きだった兄ではなく、
人として平等になった、いち社会人であるように感じました。
いまは、兄にはなにか言われても反抗できるし、
言いなりになることはありません。
ただ、なぜか、それが寂しくなりました。
僕が変わったからでしょうか。
兄が変わったからでしょうか。
わかりませんが、兄は兄として、僕は弟として、
人生を生きていくことには変わりありません。
互いにお爺さんになったら、
いや、互いに死んで余の国で話す機会があれば、
兄が僕を弟としてよかったのか聞いてみたいです。
ちなみに兄を動物に例えると、フラミンゴです。