シマリスは感じたままに生きる
先日愛知県で行われたくるりのライブに行ったお話をしたのですが、
(ロマンチックな目の前 - ぺぺタランティーノ’s diary)
僕は東京住みなのでレンタカーを借りて
親友のドーベルマンと、彼のフィアンセのシマリスさんを連れ立って
はるばる車旅をしました。
シマリスさんは、あっさりした性格の持ち主。
僕と本格的に話すのは2回目でしたが、
ありのままの堂々とした姿は
緊張しているはずの僕を巻き込んで、
長い長い車中旅でも、快適な空間の中でありのままでいれました。
それでも彼女はありのまますぎるので、
出てくる言葉も何も着飾っていません。
いや、頭の中自体が、タンクトップ1枚で虫網をもって蝶々を追いかける少女なのです。(いい意味でとにかく無垢で、ありのままということです)
前回彼らと一緒に飲んだ時、
僕は高校時代のエピソードを飲んだ勢いで話しました。
僕の実家は雪国で、豪雪地帯。
そのなか、僕はだれも通らない深夜の橋の上でうずくまって極寒の一晩を過ごした日がありました。
言っちゃえば自殺を考えてそういうことをしたのです。
そういうことを僕は初めて人に打ち明けました。
話を聞き終わった彼女は、
「え、寒くなかった?」
と言いました。
寒かったけど、そこちゃうねん。
僕はドーベルマンとともに大笑いしました。
彼女は僕らはなんで笑っているのかわからないような顔を一瞬しました。
それも相まって、とても面白かったです。
そういうことも、可愛く済ませられる人柄は正直ずるいなと感じます。
僕がもし、小説を書いて
奇跡的に賞をとったとして
その作品をみた彼女には
「面白かったよ。あ、今度海行こうよ」と
別の話をされて、一蹴されたいです。
たぶん、そのときが、僕のありのままを認められたときかもしれません。